レーザクリーナー特集

~レーザビームを照射して固体表面から不要材料を除去~

謹啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて最近注目の高まっているレーザクリーニング装置(=レーザクリーナー)は、対象物に接触させずに錆取りや前処理、グリース・酸化膜・塗料の除去など適用対象は拡大傾向を示しています。レーザビームのエネルギー吸収により対象材料が急速に加熱され、汚れやサビを蒸発・昇華させる技術ですが、表面はエネルギーを吸収しないので非接触でベースコートを傷つけず、1層だけの塗膜除去などが可能です。

倉庫で数ヵ月間放置し、錆びたままになっている機械や材料の錆の除去は製造業や重工業で重宝されており、アルミやスチール鋳型の精細なクリーニングでも多いに活用されています。列車の車体塗装前のコーティング除去などで広く活用され、非接触でひずみや表面粗さを抑えるので部材の寿命を縮めず、ハンディタイプから高出力タイプまでラインナップの幅も広がってきています。

産報出版(株)『溶接ニュース』

掲載2019.11